GUIDE / 科目攻略
電験三種 理論の公式ノートの作り方|使う条件と代表問題を1枚にする
公式をノートに並べても、過去問でどれを使うか判断できなければ得点にはつながりません。必要なのは公式集ではなく、問題文を見たときに使う条件を思い出せるノートです。
公式ノートは、公式 / 使う条件 / 単位 / 問題文の合図 / 代表問題を1セットにします。きれいに清書することより、過去問で止まった場所へ短時間で戻れることを優先します。
結論:1つの公式を5項目で残す


| 項目 | 書く内容 |
|---|---|
| 公式 | 式そのもの |
| 使う条件 | どの回路・状態で成立するか |
| 単位 | 代入前にそろえる単位 |
| 問題文の合図 | 公式を選ぶ手掛かりになる語句 |
| 代表問題 | 年度・科目・問番号・問題ID |
公式名だけではなく、「いつ使うか」と「どの問題で使ったか」を同じ面に置きます。
完成例:2009年度理論問6の公式カード
2009年度理論問6は、同じ2つの抵抗を直列接続と並列接続に組み替える問題です。問題文全文をノートへ写さず、次のように整理します。
カード1:直列抵抗
- 公式:
R_s = R_1 + R_2 - 条件: 抵抗を直列に接続し、同じ電流が流れる
- 単位: 電圧[V]、電流[A]、抵抗[Ω]
- 問題文の合図:
直列に接続、回路に流れる電流 - 代表問題:
2009年度 理論 問6 / 問題ID 28 - この問題での使い方:
30[V] ÷ 6[A] = 5[Ω]なので、R_1 + R_2 = 5
カード2:並列抵抗
- 公式:
R_p = R_1R_2 / (R_1 + R_2) - 条件: 同じ2つの抵抗を並列に接続し、両端電圧が等しい
- 単位: 電圧[V]、電流[A]、抵抗[Ω]
- 問題文の合図:
並列に接続、同じ抵抗R1・R2を組み替える - 代表問題:
2009年度 理論 問6 / 問題ID 28 - この問題での使い方:
30[V] ÷ 25[A] = 1.2[Ω]なので、R_1R_2 / (R_1 + R_2) = 1.2
直列側から和が5、並列側から積が6と分かり、抵抗は2Ωと3Ωです。公式カードには答えだけでなく、どの条件から式を選んだかを残します。
公式ノートを作る順番
- 過去問を先に解く
- 公式を選べず止まった箇所へ印を付ける
- 使った公式を1つだけカードへ追加する
- 条件、単位、問題文の合図を書く
- 年度・問番号・問題IDを付ける
- ノートを閉じて同じ問題を解き直す
先に公式集を完成させる必要はありません。過去問で実際に使った公式から増やします。
書かなくてよいもの
- 参考書の説明全文
- すでに迷わず使える公式
- 問題文と解説の丸写し
- 色分けのためだけの装飾
- 一度も問題で使っていない周辺公式
ノートが長くなるほど復習時間も増えます。1枚を30秒から1分で見直せる量に絞ります。
公式を覚えたかは過去問で判定する
公式を言えることと、問題文から選べることは別です。次の3つを説明できれば、公式ノートから卒業できます。
- なぜこの公式を使うのか
- 代入する値の単位はそろっているか
- 同じ型の問題でもう一度式を立てられるか
説明できない項目だけをカードへ戻し、説明できるカードは見直し頻度を下げます。
まとめ
- 公式ノートは公式集ではなく判断メモにする
- 公式、条件、単位、問題文の合図、代表問題を1セットにする
- 過去問で止まった公式だけを追加する
- 問題文と解説は丸写ししない
- 最後はノートを閉じて同じ問題を解き直す
まずは完成例に使った問題を解き、直列と並列のどちらの条件で止まるか確認してください。