第三種電気主任技術者・2025年度 上期・理論

2025年度 上期 理論 問10

図の回路のスイッチSを t=0st=0\text{s} で閉じる。電流 iSi_{S} [A][\text{A}] の波形として最も適切に表すものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
ただし、スイッチSを閉じる直前に、回路は定常状態にあったとする。

2025年度 上期 理論 問10の問題図1

出典:第三種電気主任技術者 2025年度 上期 理論 問10

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正答:(3)

要点

正解は(3)。投入直後は右側のコンデンサ放電電流が 1A 流れ、同時に左側のRL回路の電流が 0 から立ち上がるので、スイッチ電流は最初 1A から始まって一度それを上回り、最後は再び 1A に戻ります。初期値と最終値が同じで途中だけ盛り上がる波形を選べば (3) です。

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この問題では、投入直後と十分時間が経った後のスイッチ電流を別々に考え、途中の増減の形を判断することがポイントです。

スイッチ SS を閉じる直前の定常状態では、左側のコイル回路には電流が流れておらず、右側のコンデンサには 1V1\text{V} が充電されている。

スイッチを閉じた後は、スイッチの左側を RL 回路、右側を RC 回路として別々に考えることができる。

左側の RL 回路では、
τL=LR=11=1s \tau_L=\frac{L}{R}=\frac{1}{1}=1\text{s}
であり、電流は
iL(t)=1−e−t i_L(t)=1-e^{-t}
と増加して、最終的に 1A1\text{A} に近づく。

右側の RC 回路では、コンデンサの初期電圧が 1V1\text{V} なので、放電電流の初期値は 1A1\text{A} である。
時定数は
τC=CR=2×1=2s \tau_C=CR=2\times 1=2\text{s}
だから、放電電流は
iC(t)=e−t/2 i_C(t)=e^{-t/2}
と減少していく。

したがって、スイッチ電流は
iS(t)=iL(t)+iC(t)=1−e−t+e−t/2 i_S(t)=i_L(t)+i_C(t)=1-e^{-t}+e^{-t/2}
となる。
t=0t=0 では
iS(0)=1A i_S(0)=1\text{A}
であり、t→∞t\to\infty でも
iS(∞)=1A i_S(\infty)=1\text{A}
となる。

さらに、t>0t>0 では
iS(t)−1=e−t/2−e−t>0 i_S(t)-1=e^{-t/2}-e^{-t}>0
なので、スイッチ投入後しばらくの間は 1A1\text{A} を上回る。
よって、1Aから始まり、いったん上昇してから再び 1A に戻る波形である (3) が正しい。

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