第三種電気主任技術者・2024年度 下期・電力

2024年度 下期 電力 問16(a)

図1のようなT形回路(1相分)があり、抵抗 r=20 Ωr=20 \ \Omega、リアクタンス x=80 Ωx=80 \ \Omega、アドミタンス Y=0.0007 SY=0.0007 \ \mathrm{S} である。Vr1=150 kVV_{r1}=150 \ \mathrm{kV}、Ir=400 AI_{r}=400 \ \mathrm{A}、負荷の力率(遅れ)cos⁡θr=32\cos \theta_{r}=\dfrac{\sqrt{3}}{2} のとき、次の(a)及び(b)の問に答えよ。

VcV_{c} [kV][\mathrm{kV}] として、最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

2024年度 下期 電力 問16(a)の問題図1

出典:第三種電気主任技術者 2024年度 下期 電力 問16(a)

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正答:(3)

要点

正解は(3)。T形等価回路の中点電圧 V˙c\dot V_c は、受電端電圧と受電端電流から半線路インピーダンスの電圧降下を足せば求まります。まず複素電流を作るのが第一歩です。

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T形等価回路の中点電圧を、受電端側の複素電圧降下から求める問題です。

受電端電圧 V˙r1=150 [kV]\dot{V}_{r1} = 150 \ [\mathrm{kV}]、電流 I˙r\dot{I}_r は力率 cos⁡30∘\cos 30^\circ 遅れなので、
I˙r=400(cos⁡30∘−jsin⁡30∘)=346.4−j200 [A]\dot{I}_r = 400 (\cos 30^\circ - j \sin 30^\circ) = 346.4 - j200 \ [\mathrm{A}]
線路インピーダンスの半分は Z˙/2=10+j40 [Ω]\dot{Z}/2 = 10 + j40 \ [\Omega]。
V˙c=V˙r1+I˙r(Z˙/2)\dot{V}_c = \dot{V}_{r1} + \dot{I}_r (\dot{Z}/2)
単位を合わせるため電圧をVで計算、または電流×インピーダンスをkV換算します。
電圧降下 ΔV˙1=(346.4−j200)(10+j40)×10−3 [kV]\Delta \dot{V}_1 = (346.4 - j200)(10 + j40) \times 10^{-3} \ [\mathrm{kV}]
=(3.464+j13.856−j2.0−j28.0)=(3.464+8.0)+j(13.856−2.0)=11.464+j11.856 [kV]= (3.464 + j13.856 - j2.0 - j^2 8.0) = (3.464 + 8.0) + j(13.856 - 2.0) = 11.464 + j11.856 \ [\mathrm{kV}]
V˙c=150+11.464+j11.856=161.464+j11.856 [kV]\dot{V}_c = 150 + 11.464 + j11.856 = 161.464 + j11.856 \ [\mathrm{kV}]
大きさ ∣V˙c∣≈161.462+11.862≈161.9 [kV]|\dot{V}_c| \approx \sqrt{161.46^2 + 11.86^2} \approx 161.9 \ [\mathrm{kV}]
よって(3)。

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