第三種電気主任技術者・2024年度 下期・機械

2024年度 下期 機械 問9

定格容量 100kV・A、定格一次電圧 6.3kV で特性の等しい単相変圧器が2台あり、各変圧器の定格負荷時の負荷損は 1600W である。この変圧器2台を V-V 結線し、一次電圧 6.3kV にて 90kW の三相平衡負荷をかけたとき、2台の変圧器の負荷損の合計値 [W] として、最も近いものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。
ただし、負荷の力率は 1 とする。

出典:第三種電気主任技術者 2024年度 下期 機械 問9

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正答:(4)

要点

正解は(4)。V-V 結線では各変圧器に流れる電流と負荷損が変わるので、単相器ごとの負担を見ながら全損失を求めます。三相負荷を二台の単相器で分担する条件を問う問題です。

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V-V 結線時の各変圧器負担と負荷損を整理する問題です。

V結線変圧器の定格容量は 3×(単相定格容量)\sqrt{3} \times (\text{単相定格容量}) ですが、ここでは個々の変圧器に流れる電流に注目します。
負荷は 90kW、力率1なので、負荷容量は SL=90S_L = 90 kVA です。
V結線の場合、各変圧器の巻線電流 II は負荷電流 ILI_L と等しくなります。
負荷電流 IL=SL3VI_L = \dfrac{S_L}{\sqrt{3} V}
変圧器の定格電流 In=S1ϕV=100kVAVI_n = \dfrac{S_{1\phi}}{V} = \dfrac{100 \text{kVA}}{V}
実際に流れる電流と定格電流の比(負荷率)α\alpha は、
α=ILIn=SL/(3V)S1ϕ/V=SL3S1ϕ=903×100≈90173.2≈0.5196 \alpha = \dfrac{I_L}{I_n} = \dfrac{S_L / (\sqrt{3}V)}{S_{1\phi} / V} = \dfrac{S_L}{\sqrt{3} S_{1\phi}} = \dfrac{90}{\sqrt{3} \times 100} \approx \dfrac{90}{173.2} \approx 0.5196
負荷損は電流の2乗に比例します。2台分の合計損失は以下のようになります。
Ptotal=2×(定格時損失)×α2=2×1600×(0.5196)2 P_{total} = 2 \times (\text{定格時損失}) \times \alpha^2 = 2 \times 1600 \times (0.5196)^2
α2=(90173.2)2≈0.27 \alpha^2 = (\dfrac{90}{173.2})^2 \approx 0.27
Ptotal=3200×0.27=864 [W] P_{total} = 3200 \times 0.27 = 864 \text{ [W]}

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