第三種電気主任技術者・2020年度・機械

2020年度 機械 問15(b)

定格出力45kW、定格周波数60Hz、極数4、定格運転時の滑りが0.02である三相誘導電動機について、次の(a)及び(b)の問に答えよ。

この誘導電動機を、電源周波数50Hzにおいて、60Hz運転時の定格出力トルクと同じ出力トルクで連続して運転する。この50Hzでの運転において、滑りが50Hzを基準として0.05であるときの誘導電動機の出力の値[kW]として、最も近いものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。

出典:第三種電気主任技術者 2020年度 機械 問15(b)

回答を選ぶ

選択すると結果を表示

見直しを保存するには、設定で端末内の記録をONにしてください。

次の問題へ →
正答・解説を確認する

正答:(1)

要点

正解は(1)。トルク一定では出力が機械角速度に比例します。60Hzから50Hzへ変えると同期速度が下がるため、滑りを含めた50Hz運転時の回転速度比で出力を求めます。

詳細解説を読む

50Hz運転時の出力
誘導電動機のトルク TT は二次入力(同期ワット)P2P_2 を同期角速度 ωs\omega_s で割ったものです。
T=P2ωs T = \dfrac{P_2}{\omega_s}
問題の条件より、トルク TT は60Hz定格時と同じです。
60Hz時の同期速度 ωs60\omega_{s60} と50Hz時の同期速度 ωs50\omega_{s50} の比は周波数比と同じ 60:50 です。
50Hzでの出力 Pout′P'_{out} は、トルク TT × 回転角速度 ωm′\omega'_{m} です。
Pout′=T×ωs50(1−s′) P'_{out} = T \times \omega_{s50}(1 - s')
ここで、
T=Pout60ωs60(1−s60) T = \dfrac{P_{out60}}{\omega_{s60}(1-s_{60})}
これを代入すると、
Pout′=Pout60ωs60(1−s60)×ωs50(1−s′)=Pout60×ωs50ωs60×1−s′1−s60 P'_{out} = \dfrac{P_{out60}}{\omega_{s60}(1-s_{60})} \times \omega_{s50}(1 - s') = P_{out60} \times \dfrac{\omega_{s50}}{\omega_{s60}} \times \dfrac{1-s'}{1-s_{60}}
数値を代入します。s60=0.02,s′=0.05,ωs50/ωs60=50/60=5/6s_{60}=0.02, s'=0.05, \omega_{s50}/\omega_{s60} = 50/60 = 5/6
Pout′=45×56×1−0.051−0.02=37.5×0.950.98≈36.35 kW P'_{out} = 45 \times \dfrac{5}{6} \times \dfrac{1-0.05}{1-0.02} = 37.5 \times \dfrac{0.95}{0.98} \approx 36.35 \, \text{kW}
最も近い値は 36 です。

関連問題